CONTENTSワールドシーンの読み物。

起業してでも成し遂げたい、4期目のリアル

#経営
#生き様

はじめまして!株式会社WorldSceneの荒武です。2024年3月14日、ついにコーポレートサイトをローンチしてしまいました。一本目にふさわしいコラムを書こうと意気込んではいるものの、人間ってのはどうしても自分のことわかってほしいって思うものです。まずはリアルな気持ちを書かせてください。創業して4期目真っ只中の現在、これまでコーポレートサイトもLPも何もなしに毎年200%成長をしてきた弊社が、なぜこのタイミングになってコーポレートサイトをつくったのか。自身の内省の意味も含め、つらつらと書かせていただきます。

自己紹介

遅れましたが、改めて。現在32歳、福岡で妻と愛犬2匹とレオパと、もう少しで生まれるお腹の子と日々、息してます。私のことを古くから知っている友人は、経営者になるに決まってると言われていたほど幼少期から青年期になるにつれ、リーダーシップのあるタイプだったんだと思います。決してリーダーシップ=経営者という根も葉もないロジックですが、性格なども踏まえてサラリーマンタイプではない人間なんだと思います。自分の人格を形成するにあたって欠かせない出来事は、高校2年の頃に上京したこと。コンクールに出るほどピアノと向き合っていたこともあり、本格的に音楽の道を目指しました。アイドルとしてデビューもしましたが今や黒歴史です。もはや、毎日が黒歴史の連続ですが。この音楽というのがとにかく、振り回されました。私自身はピアノを用いて作詞作曲することが好きで、当時やりたいことでもありました。しかし、事務所に所属している以上は与えられたのはグループでの仕事。毎日ダンス漬け、レッスンの連続、デビュー前は給与も発生しないなど一番楽しかったのはバイト先にいることくらい。ステージで歌うよりも、バイト仲間と行くカラオケの方が楽しかったなぁ。そんな気持ちだからデビュー間もなくして金銭トラブルにより解散、もはや今思うと早すぎる意思決定。でも、これを機に好きなことを仕事にしようと決めたきっかけでもあり、弊社のビジョン「好きでいっぱいに。」につながることにもなります。黒歴史とは言ったものの、デビューまでにファンを増やすべくSNS運用(当時はツイキャス、毎日配信。懐かしくないですか、ツイキャス。)には相当力を入れたし、浅く広い業界人との付き合い、入り浸った六本木。これらが自分の人生の経験として色濃く、むしろありがたい経験だと捉えています。その後はフリーランスとしてレコーディングエンジニアをメインに作詞作曲にも携われるようになり、好きなことをして生きていけると確信していたほどでしたが数年たち案件の規模が大きくなるにつれ、マネジメント能力のなさや経営スキルのなさをグサグサえぐられる毎日に精神が崩壊しそうになり、借金まみれで突発性難聴。私と音楽は、ここで切り離されることになります。ビジネスがすべて、スキルがすべて、ステータスやパワーがすべて。それが人生の勝ちである。23歳の私の脳内はこんな感じでした。そこからは生きるために、稼ぐために広告業界へ。サラリーマンとして、組織の一員としてまた働くことになります。

創業背景

そんな私が起業をしようと決めたきっかけは、仕事が好きになったこと。広告業界で働いている時は稼ぐため、キャリアのためというバイアスが強かったので大体徹夜で働き、それなりに稼げたし、役職もスムーズに上がってある意味地位や名誉、権力にすがっていたんだと自負しています。しかし転職先であり、現在もお手伝いさせていただいているインビジョン株式会社に出会ったことで人間として、成長できたキッカケをいただけました。先述したように、私は仕事=貨幣を稼ぐという固定概念でしたがインビジョンは仕事=社会貢献というのがひしひしと伝わるカルチャーです。ビジネスがすべてという価値観に対し、道徳でぶつかってきたんですよ。愛深きゆえに愛を捨てた聖帝、北斗の拳のサウザーのような気持ちです。働く幸せを感じるカッコいい大人を増やすという志を、一緒に追いたい。素直にそう思わせてくれる風潮は居心地がよく、借金のことも忘れ、お客さんとの向き合い方も代わり、初めて人の役に立つためにお客さんと対話したいと思えるように。勉強嫌いで効率的な自分から暇があれば読書、非効率にもスタッフやお客と仲良くなりたいと積極的に飲み会をひらき、人と人との本質的なつながりの心地よさを学ばせてくれたので、人として成長させてくれたこの会社に、恩を返すために一生働こうと決めていたほどでした。ただ、顧客課題をもっとこうやって解決したいという気持ちが日に日に強くなり、福岡支社の立ち上げを経験したのちに起業して、今に至ります。だからかもしれませんが、創業時の背景として稼ぐという概念が全くありませんでした。困っている経営者の課題を解決するために自分ができること、それが当時から評価され続けてきたUI/UXコンサルティング、戦略コンサルティングという部類に入る案件でした。今でこそWEB制作やブランド形成も時に行いますが、創業時に最も多かったのは既存サービスが売れる仕組みをつくることが多かった気がします。専門的でないのに、個人的にはセールスが得意ということもありユーザー目線で物事を考える癖があったため、成果が出しやすいことからもお仕事をいただけていました。

経営課題

ここまでお読みになって勘の良い方はツッコみたくなると思いますが、その通り。すべての見立てが甘かった。そのしわ寄せが、3年目に一気にやってきました。

  • 顧客課題を幅広く解決しようとして、中途半端。結果、本来得意なサービスでバリューを発揮できない
  • 案件の難易度が大きくなりすぎて、スタッフを育てる体制がひけない
  • 地方特有のコミュニティ依存が大きく、また、目の前の業務に圧迫されるが故に事業成長にヒットする新規顧客開拓ができない。いわゆる、今は楽しいが未来がない

などなど、もっとMECEに分解すると枚挙がないですが全て、自分のビジネススキルが未熟なせい。そう、道徳に走りすぎてビジネスのバランスが崩壊してしまいました。人的資本な考えなのに、人が育つ仕組みが弱い。最大のバリューを発揮できるサービスが顧客とアンマッチ。しまいには、事業拡大のための投資にも大失敗。3年間積み上げてきた貨幣と顧客という資産を失い、もう何回人に騙されれば済むんだと他責思考に陥ってしまうほど情けなかったのがつい昨年。なんだか、書いていて恥ずかしくなりますがこれがリアルです。ただ、己の内面にある道徳だけは成長していたおかげで前向いて、足元みて即刻立て直そうとして、戦略を見直し。あぁ、戦略が煩悩の塊だこりゃ。と、背水の陣に立たされてようやく気付き、全社のKGIから全てシンプルに。まずはウチの会社、知ってもらうところから始めようと原点に立ち返ったことでコーポレートサイトの制作をはじめました。つまるところ、ようやく4期目にして「現代の経営の当たり前」の重要さに気付いたわけです。あぁ、恥ずかしや。なんて的はずれなはみ出し者だったんだろう。

そうして、まずは短期課題を解決しながら同じ目に合わないよう、長期的なビジネスモデルの変革にも取り組んでいます。最近はセールスフォースとasanaがマイブーム。行動の可視化ってRPGみたいで嫌いじゃないです。IT、大事!AI、怖い!

ビジョン

私にとって、生きていく上で大切なことは人との出会いと全力で取り組むことによる得た経験。そもそも、生きるって大変。どうせ死ぬなら、好きなことをやっぱりしていきたい。そう、創業からずっと変わっていないのは、PMVVです。

この根幹、信念があるからもっともっと成長しようと思える。それは社員のためでもあり、お客さんのためでもあり、家族のためでもあり、自分のためでもあるんです。4期目にしてこれらの経験が会社を強くしてくれているような気がしています。今の目標は、社会にとって必要だと思われる会社にすること。本音は、増税勘弁!そんな未熟なアマチュア経営者ですが、コラムの本数と共にリアルな生き様をお伝えしていこうと思います。我が子のように愛着が既に湧いているコーポレートサイトと弊社を、これから何卒よろしくお願いいたします。

仕事の相談、飲みのお誘いはこちらからお気軽にどうぞ🍻
※日曜は休肝日です。