SNSを頑張ってるのに効果が出ない企業に足りない「ひとつの視点」
- 公開日: 2025.8.27
- 更新日: 2025.8.29

こんにちは。株式会社World Scene代表のあらたけです。
私たちは福岡市を拠点に、地元中小企業の集客課題に向き合いながらブランド設計や発信戦略の支援を行っています。
飲食店や工務店、製造業などのお客様を中心に、弊社でご相談いただく悩みの種の一つがSNS運用。
「SNS、頑張ってるんですけど、ぜんぜん効果が出ないんです…」
週3投稿、ストーリーズも活用、リールもたまにやってる。社長や社員が一生懸命更新している。でもなぜかフォロワーは増えず、集客にもつながらない。
率直にいうと、「続けること」。これはどんな企業であれ最後は「勝てる」と断言できます。
しかし、なるべく早く成果に結びつけたいですよね。
実はこれ、投稿のやり方ではなく根本的な考え方に原因があるケースがほとんどです。
この記事では、SNSの発信に疲れている中小企業の経営者に向けて、「いま足りていない、たったひとつの視点」についてお伝えしていきます。
SNSが「効く企業」と「効かない企業」、決定的な違い
SNSで効果を出す企業と、そうでない企業。その違いは、「投稿のセンス」や「更新頻度」ではありません。
一番の違いは、「SNSに何を求めているか」が明確かどうかです。
失敗を起点にわかりやすい考え方の違いだと、SNSを「広告」として使っている企業は、短期的な効果を期待しすぎて失敗します。
逆に、SNSを「関係構築のツール」として捉えている企業は、じわじわと信頼を積み上げて成果を出しています。
「とりあえず商品紹介」「キャンペーン告知だけ」「今日の社内風景やランチ」など、これらが悪いわけではありませんが、目的や戦略がないまま続けると、発信は自己満で終わります。
そもそも、XもInstagramもFacebookも基本的には「個人」での発信やつながりが目的であり、起点となっているプラットフォームです。
そのおかげでインフルエンサーという職業が生まれたと言っても過言ではありません。
しかし、「法人」での発信として運用することで集客や採用、売上につながることが当たり前になっている現代において成果を出すには、目的をブレずに設定し、勝てる土俵で運用することではじめて成果につながります。このことをまずは必ず理解すべきだと考えています。
一番多いのは「業者主体」のテンプレ運用
私がよく見る「うまくいかないパターン」の代表例がこれ。
「SNSを業者に外注してるんだけど、商品紹介の投稿ばかり。なんか響かない。」
これは、企業主体ではなく「運用業者主体」のSNS運用になっている典型です。しかも最近は、AIに任せたような画一的な投稿も増えています。
確かに毎日投稿することも大切です。しかし結果として、「SNSを頑張ってる」のに温度感がない発信になってしまう。数だけは揃っていても、見込み顧客の質が悪く、売上や信頼にはつながりません。
SNSの本質は、届けたい相手と関係をつくること。そのためには、社内でも業者でも、「誰のために、何を発信しているのか」が明確である必要があります。
発信疲れの原因は、「目的と手段」の逆転
SNSに疲れてしまうのは、たいていやり方に原因があるのではなく、やる理由が曖昧だからです。
目的が見えなくなると、
- フォロワー数ばかり気になる
- 投稿が続かなくなる
- 社内に負担が溜まる
こんな状況に陥ります。そして、がんばって続けた先に「効果が出なかった」という虚無感だけが残る。
だからこそ、私たちがまず一緒に考えるのは、「そもそも、このSNSって誰に届けたいんでしたっけ?」という問いからです。
一番もったいないのは、せっかく士気高くはじめたのに運用担当が退職して放置されてしまうパターン。これは逆にマイナス効果でしかないので本当にもったいないといつも感じています。
▼企業のSNSについて思ってること、いっぱい書いてます。

SNSは「発信」じゃなく「設計」から始めるべき
多くの企業に足りていないのは、発信する力ではなく、何を発信すべきかを決める力ではないでしょうか。
SNSで成果が出ないのは、運用の問題じゃなくて、設計の問題。
- 誰に何を届けたいのか
- どんな印象を持ってほしいのか
- 会社としての立ち位置・キャラクター
ここがズレていると、どれだけ投稿しても伝わらないし、届かない。
そして、SNSはその企業の社内の温度感まで映し出します。熱量がある発信と、ただ流してるだけの発信、見ればすぐにわかります。
ワールドシーンがやっているのは、「勝ち筋」から探すこと
弊社がSNS運用の相談を受けたとき、いきなり投稿改善や運用代行に入ることはありません。まずやるのは、
「お客様の事業が、どこで勝てるのか?」という勝ち筋の調査です。
市場や競合、自社の強みを整理しながら、「そもそも、なにを伝えるべき会社なのか?」を再定義します。
そのうえで、
- コンセプトの再設計
- 発信のトーン設計
- 投稿企画の流れづくり
などに入っていきます。
戦略のないSNS運用は、コストだけがかかって成果が出ません。目的とゴールを定めて、社内外の協力体制を整えたうえで本気の発信をつくるからこそ、価値が生まれるんです。
SNSを止めたほうがいいケースもある
ちなみにですが、SNSを無理に続ける必要がないケースもあります。
たとえば、
- 今すぐ短期的に売上を上げたい
- 明確な販促をしたい
こういう場合は、SNSよりも広告やキャンペーン、営業設計を優先すべきです。
SNSは「信頼を積み重ねるためのプラットフォーム」。即効性ではなく、長期戦の武器です。SNSがしんどいなと思ったときは、やり方を変える前に、そもそものあり方を見直してみてください。
「誰に、何を、なぜ伝えるのか」
ここが定まるだけで、発信は見違えるほど変わります。もしそこが曖昧なら、一緒にゼロから設計し直しましょう。
▼SNS続けるかどうか悩んだ時に、ぜひ読んでみてください。

SNSが資産になる道を、一緒につくりませんか?
ここまでお伝えしておいて私たちワールドシーンは、SNSを運用する会社じゃありません。発信の意味を一緒に考えて、勝てる形にしていく会社です。
SNSを「やったほうがいいから」じゃなく、「武器にできるから」やる。その視点を一緒に持てる企業と、本気で向き合いたいと思っています。
福岡の中小企業で、「このままじゃまずい」と思ってる経営者の方。
SNSを手段じゃなく、資産に変えていく第一歩をぜひご相談ください。