広告に頼らずに勝てる。福岡の中小企業の集客・販促戦略
こんにちは。株式会社World Scene代表の荒武です。
私たちは福岡を拠点に、中小企業のブランディングやマーケティング、デザイン戦略を通じて、「志を形にし、伝わる仕組みをつくる」支援をしています。
今回は、ローカル企業の集客や販促についての考え方、勝ち方を惜しみなく伝えていきます。
広告を使わなくても成果を出す会社の共通点は明確です。
というと、「いやいや、広告なしで集客できるわけないでしょ」と思う方も多いかもしれません。
でも実際、広告費ゼロでも安定して成果を出している福岡や九州の企業は確実に、それもたくさん存在しています。
その違いは、広告を使う・使わないではなく、「勝ち筋を知っているかどうか」です。
広告に疲れている経営者は多すぎる
多くの中小企業は商品のPRや採用で広告を使うことが多いですよね。
「広告を出せば人は来る。でも、やめた瞬間にゼロに戻る。」
この構造を、何年も繰り返していませんか?
私自身、広告代理店時代に何百社という経営者と関わってきました。
その中でいちばん多かった言葉が、「もう、広告は信用ならん。」でした。
福岡や地方の中小企業は、
東京とは違って潤沢な広告予算で事業を運営するような会社ではないし、
そもそもそういったことが必要なビジネスモデルが多くありません。
だから、「とりあえずSNSやっとこう」「とりあえず広告打っとこう」と試しては成果が出ず、気づけば「集客のための集客」に時間とお金を消耗しているのです。
広告は即効性があります。
でも、仕組みがなければ一瞬で消えるものです。
火をつけても薪がない状態を繰り返している。
それが地方の中小企業の現実になってしまっています。
誤解してほしくないのは、
私は広告を否定していませんし、むしろ大好きです。
広告の現場を知っているからこそ、
「広告が効かない理由」を誰よりも理解しています。
広告は「きっかけ」をつくるためのもの。
でも、多くの中小企業は広告が止まった瞬間に何も残らない構造のままなのです。
それだと会社の成長は常に不安定。
しかし、広告を打っても集客が止まらない会社は「仕組み」を持っています。
要は、「広告に頼らずに勝てる構造」をもっているんです。
勝ち筋とは、「戦わずして勝てる場所」を見つけること
もっと集客したい。もっと販路を広げたい。もっと売りたい。
その気持ちを利益にするには勝ち筋を見つけるしかありません。
ここでいう勝ち筋の定義はシンプルで、
「あなたの会社や商品・サービスが最も輝ける場所を見つけること」。
どんなに良いサービスでも、
どんなに美味しい料理でも、
知られていなければ存在していないのと同じです。
皆さんの会社や売りたいものはどうでしょうか?
「Googleで自社を検索したとき、どんな結果が出ますか?」
「どんなキーワードで見つけてもらいたいですか?」
「それ、本当に今の自分たちで戦える場所ですか?」
ここを言語化できていない企業が、9割以上。
つまり、ほとんどの会社が「地図なしで戦っている」状態なんです。
それじゃ勝てません。勝てない理由はここに詰まっています。
逆に言うと、勝てるんです。
いい会社、いいサービス、いい商品であれば勝てる理由が明確にあるんです。
福岡や九州の企業こそ、「地元SEO」で勝てる余地が大きい
これは各業種によって本当に勝てる可能性が高いのであまり声を大にしてお伝えしたくはないのですが、福岡や九州の中小企業は、まだまだ「地元SEO」で勝てます。
東京のように全国競合がひしめく市場と違って、
福岡は検索の上位に「地元企業」はかなり少ないんです。
たとえば「カフェ」「住宅」「美容室」。
このワードで全国を相手にしても、大手サイトが独占しています。
そりゃ勝てません。
でも、「福岡 カフェ」「糸島 住宅」「博多 美容室」となるとどうでしょう。
一気に地元で探す検索になり、
あなたの会社が戦う場所が見えてくるはずです。
結局、SNSでもYoutubeでも最後はググります。
まずは、ググったときにホームページでもSNSでもYoutubeでもなんでもいいから見つけてくれる仕組みさえあればいいんです。
「SEOや発信は東京の話」と思っているかもしれませんが、それは大きな機会損失です。
検索で地元企業や地元民から見つけてくれる構造ができたら、広告に頼り続けなくとも人は集まるし、利益は出せるんです。
福岡や九州の経営者の方は、いろいろ投資してきて諦めてるかもしれません。
そういう方、たくさん見てきました。
たくさん話を聞いてきました。
だからこそ、まだ諦めるのははやい!
諦める前に相談してほしい!私は本気でそう思っています。
WEB広告ゼロで成功した飲食店の話
以前、福岡市郊外の飲食店から相談を受けたときのことです。
新規オープンで立地はビルの2階、
しかも看板も小さい(スペース的に)。
「SNSとWEB広告を頑張るしかないですよね?」
と相談いただきましたが、
「いや、SNSより先にご近所です。お店から半径5キロに絞って知ってもらいましょう。」
と、答えました。
なぜかというと、このエリアの飲食店は人気店が数十店舗以上明確で同様のジャンルも多店舗あったため、食べログなどメディア内で試行錯誤したりWEB広告で勝負するのはリスクのほうが大きいと感じたからです。
だから、お店のことをどう知ってもらうか。
ここが焦点でした。
そこでまずは
- 地域の広報誌
- 自治体や町内会のお知らせ
- ポスティング
などアナログな手段をフル活用して割引券をつけ、
「最初の知名度」と同時に「一回行ってみる理由」をつくったんです。
その上で、来店したお客様に「Instagramフォローで最初のドリンク無料」を案内。
結果、初週から予約で満席。
広告費はポスティングのみです。
しかもフォロワーが増えたことで、
以降は自然にSNSでも広がりました。
すごく当たり前ですごくシンプルかもしれませんが、これが「勝ち筋」です。
デジタルを使う前に、どこで戦うかを決める。
手段を増やすより、やらないことを決める。
この当たり前でシンプルなことをできているかどうかというのは非常に重要なのです。
集客の本質は「人の行動科学」にある
私たちが大事にして提供しているのは、行動科学マーケティングと言っています。
「人がどう動くか?」を科学的に理解したうえで戦略をつくることです。
たとえば人は、
- 3回以上目にしたものを「信頼」だと錯覚しやすい
- 自分に関係のある言葉しか記憶に残らない
- 行動の直前には「不安」より「確信」が必要
など、この心理を理解して設計すれば、
広告費をかけなくても行動を促せる。
だから、SNSやSEOの前にまず「人の心理構造」を考えることが、集客において最も再現性が高い戦略なんです。
▼私たちのマーケティングについて、もっと知りたい方はこちらをご覧ください。
広告費を減らしても成果を出す会社の共通点
弊社の支援先でも、広告費を減らして成果を出している会社には共通点があります。
- 勝ち筋(自社の戦う場所)を明確にしている
- 検索されるキーワードを設計している
- 発信の軸がブレない(誰に何を伝えるかが明確)
- 短期よりも資産を重視している(記事・動画・事例を積み上げている)
- 広告を「補助」として扱っている(戦略の上で使う)
この状態になれば、広告は「やめるかどうか」ではなく「使いどころ」を選ぶものになります。
広告に振り回される経営から、戦略的に使いこなす経営へ。
そこに移行できた企業は、もう負けません。
「地味な努力」が、最も強いマーケティングになる
唯一触れていないのはインフルエンサーですが、
今や使いようによっては広告以上に効果は見込めますが、
これも広告同様その時の打ち上げ花火的な施策でしかありません。
そもそも集客とか販促って、派手なものだと思われがち。
でも本当に成果を出している企業ほど、やっていることは地味なんです。
毎月のデータ分析、検索結果の確認、記事やSNSの更新など、地味で、泥臭くて、華やかさはないかもしれません。しかしその積み重ねが、半年後・1年後に圧倒的な差になります。
広告やインフルエンサーは打ち上げ花火。
でもSEOやブランディングは、灯籠のようなものです。
静かに、長く、光り続ける。
それが本当に「強い会社」の姿ではないでしょうか。
私たちは派手なキラキラした施策のご提案はできないかもしれません。
でも、泥臭くても一緒にあなたの会社の勝ち筋を見つけることはできます。
広告費をかける前に、見つめ直してください。
あなたの会社の「集客の構造」を整理し、
どこで戦うのが最も効率的かを一緒に見つけます。
今の集客に少しでも不安を感じたら、
まずは一度ご相談いただけると嬉しいです。
- お問い合わせはこちらから
- 戦略から実行まで、月39,000円〜サポート OHIZAMOTOプラン
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