コラム

ブランディング会社を選ぶ前に知っておくべきこと

  • 公開日: 2025.11.9
  • 更新日: 2025.11.9
あらたけけいし

Keishi ARATAKE

あらたけけいし

こんにちは。株式会社World Scene代表の荒武です。
私たちは福岡を拠点に、中小企業のブランディングやマーケティング、Web制作、広告戦略などを支援しています。

数年前とは比べ物にならないほど興味が増えているブランディングとマーケティング。

しかし専門家を除き、ブランディングと言われて完璧に説明できる人はごく僅かだと思います。

「ブランディングを始めたいが、どこに頼めばいいのか分からない」というご相談もいただきます。

確かに「ブランディング会社」を名乗る企業も増えて、どこも似たような言葉を使っています。

けれど、実際に成果を出している「本物」は驚くほど少ないです。

決して批判ではなく、ここで言っているのは「ブランディングによる成果」。

その理由の多くは、ブランディングの「選び方」を間違えていることにあります。

ブランディング会社といっても、立ち位置はそれぞれ違う

一言で「ブランディング会社」といっても、その中身は大きく分けると3つに分かれます。

  • デザイン系:ロゴ・Webサイトなど形をつくる会社
  • 広告・マーケティング系:認知拡大や集客を支援する会社
  • 戦略設計系:経営や志を整理し、ブランドの根をつくる会社

どれも間違いではありません。

ただ、どこから入るかで結果は変わります。

たとえば「ロゴを新しくした」「キャッチコピーをつくった」だけで終わるのは、ブランディングではなく制作でしかないからです。

しかし、全くブランディングと関係ないのかと言われるとそうではありません。ブランディングの一環であることは間違いないのです。

よくある失敗は、目的が「つくること」になっている

そもそもどんな失敗が多いのか。

その一つの答えとしてブランディングがうまくいかない企業の多くは、
KPIがないまま始めているからです。

要は目的が「キャッチコピーをつくる」「ロゴを新しくする」になっているケースです。
それらはあくまで手段であり、ブランディングの目的ではありません。

ブランディングで大切なのは、「何を達成するためにそれをやるのか(KGI)」を明確にすること。

たとえば、

  • 新規問い合わせ数を◯件増やす
  • 採用応募数を増やす
  • 社員のエンゲージメントを高める
  • ブランド認知を定量的に伸ばす

といった中間指標(KPI)を設定していないと、
結果を測れず「やりきったつもり」で終わります。

ただし、これは「数字がないとブランディングではない」という話ではありません。

経営者が
「自分たちの志を言語化したい」「会社の存在意義を整理したい」
という想いから始めることも、立派なブランディングの出発点です。

心を整えることと、成果を設計すること。

どちらか一方ではなく、
その両方がそろってはじめて、ブランディングは企業の中で生き始めます。

ブランディングは、デザインや言葉づくりの前に「KPIとKGIを設計する経営のプロセス」であり、同時に「経営者の心を整える時間」でもあるのです。

成功する企業は「伴走型」を選んでいる

一方で、成功している企業に共通しているのは、ブランディングを任せていないことです。

ロゴや広告を依頼するように「お願いします」と渡して終わり、
ではなく、経営の深い部分から一緒に整えていく

そういう関係を築けている会社ほど、長く強いブランドを育てています。

私が思う伴走型とは、単に親身に寄り添うことではありません。

経営者の想いや事業構造を理解し、
本当にブランディングが必要な「タイミング」でしか提案しないこと。

逆に、今やるべきではないと判断すれば、
はっきり「まだその時期ではない」と伝えるのがプロだと思っています。

ブランディングは、経営の流れの中に「組み込まれるもの」であって、
営業的に勧めるものではありません。

経営者自身が整理されていない状態で、形だけ整えても意味がない。

だからこそ、企業の根っこを理解し、最適な瞬間を見極めて動ける人たちが、本当の伴走者です。

World Sceneの立ち位置

そんな私たちもブランディングの仕事はお陰様で福岡・熊本の企業や商品をこれまで50社近くプロデュースさせていただきました。

私たちWorld Sceneでは、
舞台で輝いてもらうことをゴールとしているため、
戦略(脚本)からデザイン(演出)までを一気通貫で支援しています。

ブランディングも、マーケティングも、制作もすべて手段と考えています。
本質は、「事業を成長させること」にあります。

  • 経営者の想いを整理し、戦略の脚本を描く(ブランディング)
  • その想いを社会に届けて利益を出す仕組みを設計する(マーケティング)
  • 現場で伝わるデザインや発信へと落とし込む(制作)

私たちが目指すのは、ブランドをつくることではなく、「選ばれる会社を増やす」こと。

だからこそ、ブランディングは一時的なプロジェクトではなく、経営の習慣化として位置づけています。

ブランディング費用の目安

そして相場感がないからこそ、皮肉にも後悔する事業者さんが多いのも事実。

「あれ?結局ロゴだけ成果物になってるけど高すぎない?」
というのはよくあることと言っても過言ではありません。
だれが悪いではなく、目的がズレるとこのようになってしまうことがあるのです。

全国的に見ると、中小企業のブランディング費用はおおよそ以下の範囲にあります。

  • ロゴ制作のみ:30万〜100万円
  • Webサイト含むデザイン刷新:100万〜300万円
  • 戦略設計+デザイン+実行支援:100万〜500万円以上

※当然、企業規模・支援範囲・期間によって変動します。

個人的な印象だとローカル(福岡など)では、
首都圏よりも2〜3割ほど抑えた価格帯で提供している会社も多いのではないでしょうか。

ぶっちゃけでもなんでもなく、ロゴ制作もWebサイトも、スキルや実績、名のあるデザイナーに依頼すれば高くなるのは当然です。逆に生成AIやノーコードで安く抑えることだって可能なわけです。

私自身はコーディングスキルもデザインスキルもありません。
でも、言語化を得意としているので、企業理解を深めてAIを使えば、満足いただけるロゴもサイトもつくれます。とりあえずつくるなんてことは誰でもできちゃう時代です。

ただし、何度も言うように金額よりも重要なのは、「目的(KGI)とKPIを共有できるかどうか」。

AIがつくったものには人の温度感がありません。
細部に魂が宿りません。
人の心は、人しか動かせないのです。

だから価格で比べるよりも、「何を一緒に目指すのか」を基準に選ぶことが、失敗しない一番の方法です。

ブランディングこそ「誰とするのか」。
そこにある人と人との心が大切だと、私は信じています。

ブランディングは、形をつくることではない

皆さんはどうでしょうか。

ブランディングに興味はある、やってみたい。

しかしブランディング会社を選ぶとき、
つい「何をしてくれるか」で比較しがちです。

本当に大事なのは、「なぜそれをするのか」を一緒に考えてくれるかどうか。

デザイン、コピー、SNS、広告など、それらはすべて表現のツール。
大切なのは、その裏にある企業と経営者の心を整えることです。

ブランディングとは、経営の目的を形にし、利益へとつなげる設計のようなもの。「心」なんです。

弊社にできることがあれば、心から対応いたします。
いつでもご相談ください。

▼ あなたの頭の中を整理する90分
中小企業プロデュース「OHIZAMOTOプラン」

OHIZAMOTOプラン

▼もっとブランディングのことを知りたい方は、こちらもご覧ください!

この記事を書いた人

あらたけけいし

株式会社World Scene 代表

あらたけけいしKeishi ARATAKE

福岡市を拠点に、中小企業のブランディング・マーケティング支援を行うデザイン会社 株式会社World Sceneを経営。広告業界での経験を経て独立し、「広告に頼らず成果を出す仕組みづくり」をテーマに、工務店・飲食店・美容室・食品製造業など幅広い業種の経営者を伴走型で支援しています。 強みは、経営者の想いを言語化し、戦略とデザインに落とし込むこと。SEOやSNSを活用した集客導線の設計、採用ブランディング、Webサイトやパンフレット制作までを一気通貫でサポート。福岡・九州の企業が「選ばれる理由」をつくり、継続的な成果につなげることを使命としています。 趣味はお酒。経営課題を考える時間と同じくらい、晩酌の研究にも余念がありません。

この記事をシェアする

  • Instagram
  • facebook
  • linkedin

Popular articlesよく読まれている記事

コラム一覧

コラム一覧

ページ先頭へ