「ホームページあるのに問い合わせゼロ」本当の原因と解決法―“見られてるのに、選ばれてない”を逆転する設計図―
こんにちは。株式会社World Scene代表のあらたけです。
私たちは福岡市を拠点に、中小企業のブランディング・マーケティング・クリエイティブ制作を行っています。
広告のような一時的な数字ではなく、戦略から始めることで、選ばれ続ける会社をつくることを大切にしています。
この記事では、ホームページはあるのに問い合わせが来ない状態を抜け出す具体策をお伝えします。
まず、事実を直視しよう
「毎月アクセスはあるのに、問い合わせが増えない」
「SNSや広告から流しているのに、問い合わせフォームがスカスカ」
この状態はデザインの善し悪しより前に仕事の取り方の設計が欠けているサインです。
あなたの課題は“アクセス不足”ではなく“申込み理由不足”。
PVが倍になっても、申込み理由が弱ければ問い合わせは増えません。
ホームページは会社案内ではなく、見込み客の不安を一つずつ解いて「今、行動する理由」を差し出す営業装置であるべきです。
問い合わせが来ないサイトに共通する6つの穴
- 誰に向けているかが曖昧
「福岡の◯◯で困っている人」に刺さる言葉が最初の3秒で出ていない。 - オファーが弱い/一択しかない
「お問い合わせはこちら」だけ。比較検討中の人が押せる選択肢が無い。 - 社会的証明が薄い
実績・事例・お客様の声・資格・数値。相手が安心できる根拠が不足。 - 導線が遠い
問い合わせボタンが見つからない/スクロールさせすぎ/スマホで押しにくい。 - 体験が重い
長いフォーム、PC前提のUI、読み込み遅延。途中離脱の地雷が残ってる。 - 計測と改善がない
CV(問い合わせ、電話、LINE、資料DL)をイベント計測していないから、どこで落ちているか分からない。
“営業装置”として設計し直す:5ステップ
STEP1:ペルソナの“瞬間”を言語化(3秒)
ファーストビューで「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を一刀両断。
例:工務店なら「福岡市でリフォームの相見積りで迷うご家庭へ。追加費用の不安が出ない見積と、施工後3年保証。」
STEP2:比較検討中に刺さる“複数オファー”
- すぐ相談:電話/LINE/来店予約(スマホはタップ1発で発火)
- 低ハードル:事例集PDF/チェックリストDL/料金表請求
- 中間:無料診断/Zoom10分/現場写真アップで概算
- 「今はまだ問い合わせは怖い」層の“半歩”を用意する。
STEP3:社会的証明の束をつくる(数×種類)
- 事例:Before/After・金額レンジ・期間・担当者コメント
- 声:顔・社名(BtoBの場合)・原文要旨・再発注率
- 根拠:保有資格・受賞・クレーム対応ポリシー・FAQ
- 点ではなく束で、“この会社は大丈夫”を腹落ちさせる。
STEP4:導線を“可視化&短縮化”
- スマホのヘッダー固定CTA(電話/LINE/資料DL)
- 各セクション末尾にミニCTA(読む→行動の小さな橋を架ける)
- フォームは3〜5項目+選択式中心。離脱計測を必須に。
STEP5:計測→仮説→改善のループ
- GA4でCVごとにイベント設定(電話クリック/LINE/フォーム送信/資料DL)
- 到達率フローを見る(LP→事例→FAQ→CTA でどこが落ちるか)
- 月1回、仮説A/B(ヘッドライン、オファー、CTA文言、フォーム項目)で改善。
業種別・即日で効く“勝ちパターン”ひな型
工務店・外構
- 1stビュー:費用不安の除去+保証の明記
- オファー:事例集PDF/概算見積り10分/現地調査予約
- 証拠:施工写真ギャラリー(課題別・予算別)+保証と施工体制
- 斜めの切り口:“相見積りの見方”チェックリスト配布(比較軸をこちらが握る)
製造・ものづくり(BtoB)
- 1stビュー:品証体制・納期遵守を先頭で明言
- オファー:仕様相談の壁打ち10分/事例集DL/図面送付で評価可
- 証拠:歩留まり改善率・採用材の規格・対応可能ロット
- 斜めの切り口:**“適合しない依頼は断る基準”**を公開(信頼を生む)
飲食
- 1stビュー:来店動機(限定/時間帯/席・体験)
- オファー:LINE予約/本日の空席/初回特典
- 証拠:人気メニューの理由(素材・下ごしらえ)+口コミ埋め込み
- 斜めの切り口:SNSより“近隣半径1km”へ徹底(地図+徒歩分で刺す)
採用(インナーブランディング)
- 1stビュー:“この仕事のしんどさ”を先に書く(共感→信頼)
- オファー:1日職場見学/社員と10分雑談/選考前の壁打ち
- 証拠:定着率・教育フロー・評価制度の実例
- 斜めの切り口:求人票より“働き方の約束”を先に(ブラック回避で差別化)
よくある誤解を1つだけ壊しておく
「カッコいいサイト=問い合わせが増える」ではありません。
必要なのは、正しい相手に、正しい順番で、正しい理由を渡すこと。
その結果としてデザインは強力な武器になる。順番を守れば、見栄えは効く。
まとめ:ページは“営業”として勝たせよう
- アクセス不足ではなく、申込み理由不足を疑う
- 低ハードルの複数オファーで“半歩”の行動を作る
- 証拠を束ねて安心をつくり、導線を短縮、計測で回す
ここまで整えれば、「ホームページはあるのに問い合わせゼロ」から抜け出せます。
福岡で選ばれ続ける会社をつくるなら、サイトを会社案内から“営業装置”へアップデートしよう。
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