コラム

ホームページ制作の本当の価値とは?価格よりも大切なこと。

  • 公開日: 2025.11.2
  • 更新日: 2025.11.2
あらたけけいし

Keishi ARATAKE

あらたけけいし

こんにちは。株式会社World Scene代表の荒武です。
私たちは福岡を拠点に、中小企業のブランド戦略やWeb制作を支援しています。

創業して6期目になりますが、ありがたいことにホームページ制作の相談をいただく機会がとても増えました。

その中で感じるのは、「価格」に対する関心の高さです。
「いくらでできますか?」「他社はもっと安かったのですが…」

そうした質問を受けるたびに、私は考えます。
「ホームページの価値は、本当に価格で決まるのだろうか」と。

結論から言うと、答えはNOです。

ホームページの本当の価値は、「つくったあと、何が変わったか」にあります。

そしてそれを決めるのは、見た目のデザインではなく、伝わる設計です。

「見た目を変えたい」ではもったいない

私たちのところに来る相談の中で、「古くなったのでリニューアルしたい」という話は少なくありません。

確かに、スマホ対応やデザインの古さなど、見た目を整えることも大事です。けれど、それだけでは意味がないと思っています。

私たちが最初に確認するのは、リニューアルの目的です。
なぜ変えるのか。変えたあと、どんな状態を目指すのか。
そこが明確でなければ、どんなに美しいサイトを作っても長くは機能しません。

以前、ある企業から「古いので一度きれいにしたい」と相談を受けました。私たちは「見た目」よりも「見られ方」を重視し、内容構成から見直しました。

結果、すでに取引のあったお客様から会社の姿勢が伝わるようになったと感じていただけて、追加の仕事につながったそうです。

新規獲得だけが重要ではありません。既存との関係性が変わった。これこそが、ホームページが「資産」として機能した瞬間です。

ホームページは「作品」ではなく「経営の仕組み」

そもそも、勘違いしてはならないことは、ホームページはデザイナーの作品ではありません。

経営の一部であり、会社の一員のような存在です。

どんなに立派な営業担当がいても、ホームページが違うことを語っていたら、お客様は混乱します。

「ホームページに書かれていること」と「実際に接した印象」が一致しているかどうか。

ここが、信頼を生むかどうかの分かれ目です。

つまり、ホームページは「きれいに見せる」ものではなく、「正しく伝える」もの。そのために必要なのが、伝わる設計です。

「伝わる設計」とは、共感を生む仕組み

私が考える「伝わる設計」とは、いわば共感の設計です。

初めて訪れた人が「この会社、いいな」と感じるかどうか。

ホームページは、企業と初めて出会う「第一印象」をつくる場所です。

それは、まるで初デートのようなもの。背伸びをしすぎても、素っ気なくてもダメ。自分たちらしさを正直に、でも魅力的に伝える。

それが「伝わる設計」だと思っています。

この設計ができている企業は、問い合わせ内容が変わり、社員にとってもプラスに働きます。

「うちの会社の伝わってなかったことが、ちゃんと伝わるようになった」と感じた瞬間、ホームページは単なるデザインから「経営資産」へと変わるのです。

価格ではなく、「未来」で判断するということ

ホームページ制作の価格は、10万円のものもあれば100万円を超えるものもあります。

どちらが正しい、という話ではありません。

重要なのは、「未来にとって必要かどうか」です。

安くても目的が達成できなければ、それは高い買い物です。逆に、高くても会社の未来を動かすきっかけになるなら、それは安い投資です。

私たちはいつも、「この制作が、未来の誰かを動かすかどうか」を基準に考えています。だから、価格だけで判断されないように、丁寧に背景を説明します。

そして、目的が明確でない場合は、制作そのものを見直すこともあります。ホームページを作ることが目的になってはいけないからです。

World Sceneが目指すホームページ

私たちは、ブランディングとマーケティングの両面から、企業の志を演出することを大切にしています。

デザイン力や技術面で到底敵わない会社はいくらでもあります。

でも、「会社の顔として機能させる」という点では負けない自信があります。

ホームページを通して「志」を正しく伝え、共感を生む舞台を整えること。それが私たちの仕事です。

最後に

ホームページの価値は、価格表には載りません。

それがきっかけで生まれた信頼、社員の誇り、そして、誰かの「この会社にお願いしたい」という一言。そこに本当の価値があると思います。

ホームページとは、志を照らす照明のようなもの。光の強さより、照らす方向を大切にしたい。

私たちは、これからも伝わり続ける設計を追求していきます。

ホームページをどう変えるべきか悩まれている方へ。

もし、想いを軸にした「伝わる設計」を考えてみたいときは、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になっていれば嬉しいです。

この記事を書いた人

あらたけけいし

株式会社World Scene 代表

あらたけけいしKeishi ARATAKE

福岡市を拠点に、中小企業のブランディング・マーケティング支援を行うデザイン会社 株式会社World Sceneを経営。広告業界での経験を経て独立し、「広告に頼らず成果を出す仕組みづくり」をテーマに、工務店・飲食店・美容室・食品製造業など幅広い業種の経営者を伴走型で支援しています。 強みは、経営者の想いを言語化し、戦略とデザインに落とし込むこと。SEOやSNSを活用した集客導線の設計、採用ブランディング、Webサイトやパンフレット制作までを一気通貫でサポート。福岡・九州の企業が「選ばれる理由」をつくり、継続的な成果につなげることを使命としています。 趣味はお酒。経営課題を考える時間と同じくらい、晩酌の研究にも余念がありません。

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